60代女性。70代の夫、30代の息子と同居しています。昨年認知症と診断された夫はまだ初期の段階ですが、怒りっぽくなったり、同じことを繰り返し問うようになったりしています。優しく寄り添うことは難しい状態ですが、近くに住む娘夫婦や母が心の支えです。子どもたちは夫の介護に現時点では協力的でなく、認知症カフェなどに参加して行政の支援を受けています。
夫の認知症は進行性で今後良くなることはないでしょうが、一方で息子の結婚についても気をもんでいます。息子は収入の少なさを引け目に感じているのか、「一度は結婚してみたい」と言いながら行動に移しません。本人次第なので見守るのがよいのかと思いつつ、もどかしい気持ちです。私たちが亡くなれば孤独に暮らしていくのかと考えると 不憫で、息子の自立を願う毎日です。
認知症の親がいる状態で息子の結婚を後押しするのは難しいですか。私は息子にどう接したらよいですか。(大阪・K子)
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。
手を取り合って支え合っていくはずのパートナーが、支える一方になってしまうのが認知症だとよくわかりました。
協力的でないお子さまに加え、息子さんのこれから先を心配しなくてはいけないというのも、気持ちが休まる時がないですね。
パートナーシップとは支え合うこと。
支え合うためには、まず自分ひとりで立つ力を持つことが必要です。
結婚を希望される息子さんには、パートナーを支える力を持つ以前に一人で立つ(自立)力を持っていただきたいものです。
家庭内における自立の力、それを育むことが息子さんの結婚の後押しにつながるかと思います。
一緒に住んでいたら、ついお世話をしてしまうでしょう。
それを、息子さんが自分でやるように仕向けてください。
親御さんがいなくなった後にも必要な生活力、ぜひ息子さんに身につけてもらってください。
生活を整える、家事をする、家を保つとはどういうことか。
それを感じてもらえたら、結婚への具体的なイメージも抱いていただけるのではないでしょうか。
結婚しない子供を結婚させるには、「誰かの子供」という役割から卒業してもらうのが一番。
そのために、母親であるK子さんも「誰かの親」という役割を手放されることがおすすめです。
夫さんのパートナーに徹することで、夫さんとの関係にいい変化が訪れることを期待して。
回答は藤原智美(作家)さんです。
独り立ちできていない親がかりの婚活が不利なのはご存じでしょう。今どきの女性がパートナーを選ぶとき、料理や自分の身の回りのことをしっかりできるかどうかも、評価の対象だということをお忘れなく。
お嫁さんとは息子の世話をしてくれるものだ、そんな価値観が昭和の時代にはありましたねえ。
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