生年月日から、日干(にっかん)というものを算出します。
「神経質な社長さん」と「大雑把な社長さん」がいるとしましょう。
この「神経質」か「大雑把」を示す部分が「日干」なのです。
その日干は全部で10種類、そのひとつが「辛(かのと)」です。
辛は陰陽五行の中では陰の金、ナイフや宝石を示します。
ナイフも宝石もカットするもの、辛はいかにトンガっているかを求められるのです。
横並び、忖度とは最も離れた場所にいるべき人です。
実際そのトンガリぶりゆえに、周囲と合わせられないとお悩みの方が多いですが、「とんがっていることが生まれ持った才能なのだ」とお伝えすると、一様にホッとされるのです。
10人の辛さんがいたら10人は「自分を出していいんですね」とお顔が明るくなります。
いえ、明るくなりません(どっちやねん)。
先日の献血ルームでのドナーさん(30代男性)、外見も言葉の選び方も、いかにも辛という方でした。
日干が辛であるとわかることは、ご自身の個性を肯定できることになるでしょう。
と、思っていたら。
リーディングの結果を書いた用紙にある「辛」という文字を、どうしても「つらい」と読んでしまわれるとのこと。
自分は「つらい」人生を歩まなくてはいけないのかという考えに、囚われてしまったそうです。
こ、これは初めてのパターン。
辛の説明を再度させていただいて、決して「つらい」人生を送ることを示しているのではないと、わかっていただくのに必死になりましたよ!
御多分にもれずこの男性も、突出したトンガリぶりに周囲と合わせることができず苦労されたそう。
自分を出してはいけない、長くそうご自分を抑えていらっしゃったとのこと。
自分の個性を出していいんだ!とすぐに思えないほど、これまでの我慢がしんどかったのでしょうね。
生憎と献血ルームの短い時間では、「自分を出していいんだ」と完全に腹落ちしていただくところまでやることはできませんでした。
あなたは「辛」を「つらい」「からい」どちらの読み方をされましたか?
「からい」と読まれた方、どんな美味しい麻婆豆腐を思い浮かべられましたか?
そして「つらい」と読まれた方、あなたの脳裏にはどんなつらい記憶が呼び起こされたでしょう。
せっかく忘れてたのに!
そう思われたならごめんなさい。
フタをして忘れたつもりになっていた「つらさ」、せっかく姿を現してくれたのですから、これはいい機会、ちゃんとケアしてあげましょう。
どうやって?
その「つらさ」はあなたが何歳の時のものでしょうか。
その時の、過去の小さいあなた「ちっちゃいちゃん」に向かって「つらかったよね」と現在のあなたから言葉と気持ちを向けてあげてください。
亡き者とされていたちっちゃいちゃんは、さぞかし喜んでくれることでしょう、「やっと私の気持ちに気づいてくれた」と。
そしてあなたを、後ろを振り返ってばかりいることから解放してくれ、前に、未来に向かって進むことに背を押してくれるのです。
前に進みたくても進めなかったちっちゃいちゃんの分も、未来に進んでいってください。
欲しかったのに手に入らなくてもどかしかったもの、手にしていただけることでしょう。
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