介護支援専門員の50代女性。父は、母と1歳上の兄、私と離れて県外で長年働き、今は施設に入所しています。母は現在80代ですが、私の幼少期から最近まで土日もずっと働いていました。
そのため、土日も夏休みも兄と2人きり。近所に頼れる親戚や友人もおらず、テレビを見て過ごしました。両親に遊んでもらったり、誕生日を祝ってもらったりした記憶はありません。
私自身は4人の子どもに恵まれ、両親を反面教師として私がしてほしかったことを子どもたちにはしてきましたが、数か月に1回のペースで過去のつらさがよみがえり、苦しくなります。
今は月に2回、車で片道2時間かけて母に会いに行きますが、時々「運動会の時にお父さんは来たことがなかった」などと昔のことを持ち出し、母に「今更、どうせい言うん」と怒られます。どうすれば心が晴れますか。(愛媛・Z子)
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。
こ、これは紛うことなき「ヨシヨシ」案件!
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コネクトロンのブログに初めてお越しくださった方に
「ヨシヨシ」とは?
子供が転んで「痛いよ〜」と泣いている時、「痛くない、痛くない」と慰めるのが一般的かと思います。
「痛くない、痛くない」ではなく「痛かったよね、ヨシヨシ」と気持ちを受け止めてあげること、それを過去の自分に対して行うことがコネクトロンにおける「ヨシヨシ」です。
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Z子さん、ご自分が辛かったからこそ、お子さんたちに自分がして欲しかったことをしてあげている、それこそご自分を癒すために必要なことです。
して欲しかったのにしてもらえなかったことは、人にしてあげることで「して貰えたと同じになる」と言われていますから。
しかし、それで「して欲しかった」という穴ボコが完全に埋まるわけではありません。
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コネクトロン用語解説:その2
「穴ボコ」
欲しかった時に欲しかった人から欲しかったものが「貰えなかった」という欠落感。
人は穴があるとモノを放り込みたくなるが、何によって作られた穴であるかがわからないと、的外れなものばかり投げ込み、入れても入れても埋まらないという悪循環となる。
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Z子さんの穴ボコ、お子さんたちに「してあげること」で少しは埋まっていましたが、お母さまに会う機会が増えたことで、代替品では我慢できなくなったのでしょう。
それでお気持ちをお母さまに直接ぶつけるようになってしまいました。
しかし、気持ちを相手にぶつけても、望むものが返ってくるとは限りません。
お母さまに「今更、どうせい言うん」と言われたように、返り討ちに会うのが関の山なのですよ。
では、どうすればいいか。
どうすれば、心が晴れるか。
それが「ヨシヨシ」を自分自身に行うことなのです。
今の大人の自分から、過去の子供だった自分に向けて「ヨシヨシ」をするのです。
お母さんが働いてばかりで寂しかったよね
お兄ちゃんと二人きりでつまらなかったよね
お誕生日、祝って欲しかったよね
こうやって、小さい自分に語りかけてあげていただけますか。
気持ちが出てきます。
涙や怒りも出てきます。
出せなかった気持ち、受け取って貰えなかった気持ち、それらを大人のZ子さんと子供のZ子ちゃんとでやり取りをするのです。
出し切ったと思えたなら、お母さまから求めるものが貰えなかったという気持ちは、「気が済む」のです。
子どもって泣くだけ泣いて気が済んだら泣き止むでしょ。
それと同じ状態になれるのです。
〜して欲しかった、という憤りめいたものから、〜して貰いたかったよね、と自分を労り愛しむ気持ちとなることでしょう。
回答は大野裕(精神科医)さんです。
あなたは、月に2回、お母様のところに行っていらっしゃるようですが、そのために過去の記憶が思い出されたり、お母様と衝突したりすることが増えている可能性もあります。そうだとすれば、お母様との交流の頻度を減らして、あなたが立派に育て上げた子どもさんたちと交流する時間を増やすことも役に立つでしょう。
気が済んだなら、お母さまに求めるものもなくなり、逆に、してあげれることの喜びを感じれるようになりますよ。
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