10代の男子学生。4月から理系の大学生です。難病を抱えており、音楽活動を続けるか悩んでいます。
中学時代に吹奏楽部で始めた楽器を高校でも続け、コンクールで入賞しました。ただ、高校時代に発症してからは思い通りに演奏できず、国際大会は不本意な結果で、大学受験も不合格。昨年度は浪人生でした。
大学でもコンクール出場など活動を続けたいのですが、レッスンへの移動などで体力が必要になるため、病気の身では困難かと弱気になります。一方で、音楽をやめたら、自分の価値や音楽を通じた人間関係を失うのではとも考えてしまいます。同年代では同じ土俵で話せる人がおらず、相談ができる友人はいません。
将来音楽の道へ進むことは難しく、いずれ妥協をしなければならないことも理解しています。今後どう生きていけばよいでしょうか。(大阪・V男)
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。
さて。
どのような難病かはわかりませんが、発症された時はさぞかしいろんな方から「気休め」の言葉を投げかけられたことでしょう。
私の言葉も気休めにしかならない恐れが極大なので、発する言葉に困っております。
病気や家庭の事情などによって、目指していた道を断念せざるを得ないというお悩みに対して、これまで気休めとしてお答えしたものはですね。
目指していたものとの、「関わり方」を変えるというものです。
人が迷うのは、「手段と目的」を混同しているケースが多いです。目的が定まっていれば、手段はひとつにこだわらなくていい、というもの。
その逆で、持っている手段/道具があるなら、その道具で何ができるかを考えてみるというのはどうでしょうか。
V男さんは、音楽、楽器という道具をお持ちです。その道具で何ができるか。
これまでは限られた用途でのみ、その道具を使われていたかと思います。道具が活躍するフィールドを想像力の限り広げていただけないでしょうか。
その道具の特性がどんな人を喜ばせることができるか、どんな障害の助けとなるか。
ずっと持っていらっしゃった「音楽」という道具の、新たな使い方を模索していただくことをオススメします。
笑顔をなくしてしまった人がいたら、その道具でどうやって笑顔を取り戻してもらうか、そのようなイメージで。
ここまで書いて、思い出したことがあります。
交通事故で足を失った方、義足を装着して自転車に乗られています。
僕にとって自転車って、ガンダムのモビルスーツなんだよ。
モビルスーツがあれば、自分ひとりではできないこともできる。
そう、おっしゃってました。
V男さんにとって、音楽が宇宙を飛び回るためのモビルスーツとなりますように。
回答は海原純子(心療内科医)さんです。
あなたと同じ土俵で話せる人がいないのは、あなたがオリジナルな生き方、人と違う生き方をしているからでは。音楽は技術だけでなく、最終的にその人の生き方や経験が融合されて深みになります。今はとてもつらく悩ましい気持ちでしょうが、そんな経験をしているあなたにしか表現できない世界があるはずです。それが本当のオリジナルな音楽になると思います。
目指す星に手が届かないというのは悔しいもの。でもその星の存在は、心の支えになると思います。星を持たないよりも。
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