中学生の子育てから離れたい[読売新聞人生案内]

団体職員の40代男性。子ども2人は中学生です。2人が幼い頃は、苦労はありつつも「子育ては楽しい」と感じていました。ただ、最近は「早く子育てから離れたい」との思いが強くなってきました。

経済面では教育費が増え、自分のために使えるお金は減る一方。家族との時間を作るため、自分が自由に使える時間も限られます。

子どもは「かわいい」と感じますが、受験や今後の進路などに積極的に関わりたいと思えません。きょうだいげんかや、妻と子どもの衝突などに直面するたびに投げ出したい、逃げたいとの衝動に駆られます。

もう一度やり直せるなら、子どもを持たない人生を選択するかもしれません。不平不満を言いながらも子どもたちと向き合っている妻との温度差も感じ始めています。今後、どんな心持ちで子育てを続けたらよいですか。(兵庫・Z男)

こんにちは
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。

Z男さん、登山のしんどい工程でお疲れのよう。

背負った荷物の重さが想定外だったか。

もっと山の景色を楽しめると思っていたら、そうでもなかったか。

同伴者が自分ほど堪えていないことで、自分の力不足に不甲斐なさを感じてしまったとか。

いずれにせよ、初めて登った山で体験することに、Z男さんの心と身体がついていっていないようですね。

子どもの成長につれて、肥大する自我との衝突、これはやむなし。

可愛いと思うだけで済まなくなったということは、順調に成長されているということです。

お子さんへの向き合い方に妻さんとの温度差を感じられるということ、これは世間の妻さんがよくぼやかれることですよね。

「お父さんは全然こどものことに向き合ってくれない!」と。

Z男さんが温度差を感じられるというのは、逆に子育てに向き合おうというお気持ちの表れですよ。

経済面の不安、昇給のペースなども予想していたものとは違っていて、家族を支える責務が重く感じられているかもですね。

「逃げたい」と思うほどつらさが積み重なっているということ、妻さんはご存知なのでしょうか?

もしもお気持ちを妻さんに出すことをされていないなら、まずはご夫婦で現状を共有されることが必要ですよ。

一見朗らかにされている妻さんも、Z男さんにはわからないものを抱えていらっしゃるかもです。

お互いの忌憚なき思いを分かち合えたなら、背負った荷物は多少軽く感じられるようになりますよ。

引き返すことのできない登山、山頂にたどり着くために、心身の負担を少しでも減らしましょう。

いいお父さんやいい夫でいなくてはならない、その「ねばならない」が強すぎるのかもしれません。

弱音を吐ける場を増やしていただけるといいですね。

回答は尾木直樹(教育評論家)さんです。

あなたの収入が家族の生活や人生の礎となる状況は、お子さんの自立までは続くでしょう。とはいえ、ご自身のつらさについては決して無理をせず、医療機関の受診やカウンセリングの利用も有効かもしれません。自分の人生の充実に心を配れる日は必ずきます。希望をもってくださいね。

定期的にご夫婦それぞれが、家族のことを一切気にせずに自分のためだけの日を作るとか、いかがでしょうか。

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