「3月のライオン」より〜御し難い感情に困ったことはありませんか?

感動とは感情が動くこと。

その動きが激しいと、波のアップダウンがあるのと同じで、ちょっとしんどいんですよね。

波風が立たない穏やかな人生を望まれる方もいらっしゃるように、波はない方が楽なのかもしれません。

しかし、どんな小さい水たまりでも、風が吹けば小さなさざ波が発生します。

それを抑えることは、なかなかに難しいことです。

発生した波を抑えることを想像してみてください。

かなりのエネルギーが必要だとは思われませんか?

抑え込むよりは、出し切ってしまったほうがいいのです。

サーフィンのように、生まれた波に乗っかっていって自分も動いてしまう方がいいのです。

わらしべ長者のように、思いもよらぬところに連れていってもらえるかもしれませんよ。

怒るなとか、嫌うなとか、特にネガな感情の動きを厭う傾向、ちょっと受け入れることに抵抗があります。

さて、今日の参考図書です。

3月のライオン 18巻/羽海野チカ

島田8段との対局中、思うように進められない零は不貞腐れた顔をします。

その顔を見た島田は

うん、いい
いいぞ、桐山
年相応‥‥っていうか
小五の香りがするぞ
そのカオ!!
いや、むしろ
小五の頃の
お前の方が
大人っぽかった
記憶が‥‥
ーーーーーだけど
お前が
子供時代に
しそびれた顔だ
思い切りするといい

子供らしく屈託のない子供時代を過ごすことができなかった零、成長して大切な対局中、やっと自分の感情を出すことができたのです。

感情を出すことを自分に許すことができたのです。

普段は大人っぽい人が、なんかの拍子にすごく子供っぽくなったりしませんか?

それはね、子供の頃に出せていなかった自分が姿を現しているんですよ。

参考エントリー

子どもっぽいのはなぜ?

子供の頃から大人の仮面を装着していた人が、うっかりその仮面を外しちゃったのですよ。

堪えきれず、辛抱たまらず。

感情が飽和状態になってしまったのです。

抑えようとしても抑えられません。

長年押し込められてきた感情の波は、ものすごいエネルギーとなっています。

抑えることはあきらめてください。

その波にのまれてください。

そして、本来あったはずの感情が、自分をどこに連れていくつもりだったのか、確かめてください。

それはきっと、あなたが道を踏み外さないように気をつけて歩いているよりは、ずっと遠く広いところへとあなたを連れていってくれることでしょう。

子どもは自分勝手でワガママなものです。

その「我儘(自分の意思)」を出すべき時に出せなかったから、それが大人になってから大波となるのです。

どんな我儘を持っていたのか、溢れ出てきたあなたの気持ち、確認してみてください。

こんなこともしたかった
あんなことも言いたかった

果たせなかったものがさぞかし沢山あることでしょう。

こんなこと、したかったよね
あんなこと、言いたかったよね

小さい頃の自分の気持ちを受け止めてあげてください。

受け止めてもらって初めて、我儘ではなく、周囲と折り合いをつけるということができるようになります。

こんなこと、したいのにできないの、嫌だったよね
あんなこと、言いたいのに言えないの、つらかったよね

丶(・ω・`) ヨシヨシ

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