友達付き合いで損ばかり［読売新聞人生案内］

人によって言葉の定義はそれぞれですが、「友達」という言葉ほど人によって違うものはないのではと常々思っております。

５分前に初めて会った人を「友達」という人。

名前も知らない、飲み屋で数回あっただけの人を「友達」と「友達」に紹介する人。

２０年前以上からの知人に「いつになったら友達に昇格させてくれるの？」と言われる私。

こんにちは、友達が少ない自慢選手権神戸市中央区代表の私がやってきましたよ！

Ｔ子さんにとって「友達」とはなんなんでしょうか。

Ｔ子さんのご相談文を読んでいると、苦行の相手としか思ませんよ。

Ｔ子にとって「友達」が忍耐を強いられるだけの相手であるなら、距離を置かれたのは大正解でしょう。

一般的に「友達」という言葉からイメージさせられるものと、Ｔ子さんのそれとが甚だしく乖離しているため、Ｔ子さんの頭の中がバグっているのではないかと思われ。

友達という言葉はいったん横に置いていただいて。

Ｔ子さんが心地よい状態とはどんな状態か。

Ｔ子さんが一緒にいて苦痛を感じない相手とはどんな人か、どんな状態でそれを感じるか。

その棚卸しをされることがオススメです。

世間一般でいうところの「友達」とは異なる、ご自分自身の感覚を優先させたもの。

一緒にいたいと思わせる存在、それにこそ「友達」という呼称をつけてはいかがですか？

本が友達、という人もいます。

職場や学校など、たまたま時間と場を共有しただけの人を「友達」と勘違いするのではなく。

回答はいしいしんじ（作家）さんです。