【人生案内】収入が全て家族の生活費に

50代のパート女性。貯金やパートの収入がすべて家族の生活費などに消えるのが正直つらいです。昔からお年玉やバイト代、就職後の給料もほとんど親に没収されており、結婚後は自分の給料を好きなことに使いたいと思っていました。

しかし、結婚後も私の貯金や給料は夫の要望ですべて生活費へ。育児中の収入がなかったことを夫の実家に責められた罪悪感から、今もパート代はすべて家族のために使っています。

収入増のためにひそかに始めた在宅ワークも、夫にバレてしまいました。喜んだ夫には「増えた収入も生活費にあててもらう」と言われ、働く意味が分からなくなりました。

「家族が幸せならいい」と笑顔で割り切れたらいいのですが、自分の必要な物さえ何も買えないのはもう限界です。夫に気づかれずに働くのは不可能ですか。(東京・U子)

こんにちは
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。

U子さん、ご相談文を読ませていただいて、どうにも理解できない箇所があったのですが。

>育児中の収入がなかったことを夫の実家に責められた罪悪感

なんですか、夫さんは妊娠育児中もU子さんに生活費を稼ぐことを求めていらっしゃったのですか?

夫さんには妻子を養うという考えがないのですか?

しかし、これは明らかに負の連鎖。

>昔からお年玉やバイト代、就職後の給料もほとんど親に没収されており

生まれ育った環境のせいで、U子さんには「自分で稼いだお金を自分の好きなように使う」という概念がないのですよ。

自分のために使うという概念がないから、せっかく稼いだお金を家計のために差し出せと言われても、頑強に拒むことができず、なし崩しに家計に取り込まれてしまうのです。

>家族が幸せならいい

家族は幸せじゃないですよ。誰かの犠牲の上に成り立つ幸せってあり得ませんから。

夫さんに隠れて仕事をするというのも、U子さんには罪悪感の元となるだけでしょう。

バレたらどうしよう、という不安を抱えさせられてしまいますから。

では、根本的な解決は何か。

U子さんの一番の問題は、没収されて当たり前という考えがインプットされてしまっていることです。

それはいわゆる「ビリーフ」、あらゆるものをその大前提を通してでしか見ることができない色眼鏡です。

何かもらっても、「こんなの貰っちゃった」と親に差し出してしまうような。

貰ったものは親のもの、親のものは親のもの。

私自身のものって一体どこにあるの!!

そもそもU子さんには「私自身のもの」って概念が非常に希薄なのです。

それをまずは認めていただくことが必要です。

自分のものという考えが希薄になったのは、ご自身のお金をご家族によって強奪されていたためです。

自分のお金を好きなように使うという権利が侵されていたと納得できたなら、なんだ、自分で稼いだお金って自分で好きに使っていいんだ、その考えを受け入れることができるようになります。

権利の所在地がはっきりすれば、それを主張することに躊躇がなくなります。

今月、なんぼ稼いだんや
全部、よこせや
と、夫さんに手を出されても、

これは私が稼いだものだから私のもの!

そう、強く言うことができるようになります。

夫さんに内緒で働くとか、そういう問題ではないのです。

U子さんが自分で稼いだお金は自分のもの、そう思えるようになることが根本解決なのです。

いわばU子さんはずっと搾取され続けてきたのですよ。

回答は小川仁志(哲学者)さんです。

この点について、イギリス出身の哲学者キャサリン・ホーリーによると、約束や習慣によってコミットした(取り決めた)行為のみが信頼の対象になるといいます。今はパート代を家計に入れるというコミットが成立してしまっているのでしょう。だから実行すれば信頼されるし、しないと不信が生じてしまう。そこを変えるには、コミットする内容をきちんと話し合われた方がいいように思います。何度もバレて信頼関係が損なわれてしまわないうちに。

家計に貢献することが必要ならば、自分の稼ぎの中から何%かにする、という数値をはっきりと提案されるといいですね。

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