販売業の30代女性。就職後も実家暮らしを続けて10年以上が過ぎ、そろそろ親元を出たいという気持ちが強くなってきています。
昔からいわゆる過干渉なところがある親で、親の知らない友人と遊ぼうとすると、相手の住所や電話番号を教えるように言ってきました。私が成人しても変わらず、「親の知らない人間と遊ぶな」「本当に友達って言えるの?」などとメールで送ってくるため、文面を見た友人と疎遠になったこともありました。
干渉の度が過ぎていると抗議すると「親の言うことを聞け」の一点張り。心配というより、家から出ていってほしくないからそうした行動に出ているようにも感じています。
一方で、高齢になってきた親の体調や、買い物などで生活上の親の負担が増えることへの心配もあり、自立したい、解放されたい気持ちとの間で頭を悩ませています。実家を離れてよいですか。(茨城・W子)
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。
W子さんとは逆の立場、親の立場からのご相談がありましたよ。
同居の長女 自立してほしい[読売新聞人生案内]
親元を出るのはほんとタイミングが重要。
タイミングを逸してしまうと、どんどん出ていきにくくなります。
W子さんの手助けなしではニッチもサッチも行かなくなる前に、行動を起こされることがオススメです。
W子さん、一人っ子なのかな?
「親」というのは文面からするとどうもお母さんっぽいですね。
お母さんであるなら、お父さんとはどういう関係でいらっしゃるのかが気になります。
干渉が過ぎるということは、依存をしているということ。
頼り切っているから手放せないのです。
その親御さんをずっと支えていく役割だけで今世を終えられるのはもったいないことです。
何事にもメリットとデメリットがあります。
過干渉ゆえのメリット(世話をしてもらえる、家賃が助かるなど)がデメリット(拘束される)を大幅に上回って、家から出られなくなる前に、「自分はどう生きていきたいのか」ということを見つめ直されるといいでしょう。
その際には、親御さんのことは一旦横に置いて、親に一切配慮しなくて済むならどうしたいか、と考えてみてください。
その後で、親の存在との折り合いをつける調整をします。
親御さんの過干渉のもとでずっと過ごされ、息苦しい日々だったことでしょう。
一度は全てを一人で差配する喜びと大変さを体験されることが必要です。
鳥籠の中にいたままでは、親御さんに先立たれた時に困るのはW子さんです。
親御さんの年齢的にも、これが最後のチャンスでしょう。
これからどんな人生を送りたいのか、ぜひ考えてみてください。
回答は海原純子(心療内科医)さんです。
ただ、もしあなたが一人暮らしをしようと思うなら、今が最後のチャンスかもしれません。親元を離れるのは親が元気なうちでないと難しくなります。介護や手助けを必要とする年齢になると、もう出ていくことはできないでしょう。
一人暮らしをするには経済的な独立と精神的な自立、家事や雑事を乗り切る能力などが必要で、そうした力は将来役に立つと思います。そうしたことを考えて決めてはいかがでしょう。
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