末っ子高校生 どう接すれば[読売新聞人生案内]

50代の会社員男性。末っ子にあたる高校生の息子とうまく付き合えません。

振り返ると、年上の兄弟が面倒を見てくれていることに甘え、幼い頃の交流が少なかったかな、携帯電話を早くから与えてしまったかな、などと反省するところはあります。

子どものためと思って私が言うことの全てが、今の息子にとっては押し付けられていると感じるようです。何を言ってもネットの中の情報の信頼度が上回るようで、親の威厳もあったものではありません。「こうしたほうがいいよ」とただアドバイスしているだけなのですが、すぐに反発されるのでまともに話もできないよという気持ちになります。

いつか息子が自分で気付くまでは何も言わない、頼ってくるまでは何も言わないという姿勢のほうがいいですか。(埼玉・Q男)

こんにちは
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。

息子さんとうまく付き合えないとお悩みのQ男さん、お子さんと向き合う姿勢に頼もしいものを感じます。

子供の知識がネットに偏ってしまうという親御さんのお悩みには、こんなのがありました。

メディア不信 情報偏る息子[読売新聞人生案内]

自分の意見よりネットを優先されるというのは、親にとっては「威厳にかかわること」のようですね。

大切に育ててきた子が、親の自分が馴染みのない世界に踏み出したときの当惑、どの親御さんもたどられる道です。

大人しく親の言うことを聞いている方が怖いです。

親とぶつかって、乗り越えて行くことこそが成長です。

Q男さん、ご自身を振り返って親に反発しか感じられないという時期はなかったですか?

もしもなかったとすれば、それこそ「子供は親の言う通りでなくてはならない」というビリーフでがんじがらめになっているという証拠です。

息子さんが親という壁にぶつかる力を得られたこと、喜んでください。

そして、息子さんがネットの知識では解決できないことがあった時のために、「こんな考え方もあるよ」ということを「威厳」抜きで伝え続けていかれてはいかがでしょうか。

回答は尾木直樹(教育評論家)さんです。

このSNS時代に親がすべきは、「お父さんはこう思うよ」と親自身の意見を伝えること。未熟に思う点はあるでしょうが、高校生はもう成年に達する年齢ですから、上から目線で「教える」のではなく対等に向き合いたいものです。同時に「きみはどう思う?」と息子の意見に耳を傾け、認めるところは認めて会話するように心がけたいですね。

一方で、ネットの情報をうのみにせず、正しい情報をつかみ取るメディアリテラシーやクリティカルシンキング(批判的思考)の大切さは伝え続けたいですね。

子どもに言うことを聞いてもらえない自分はダメなんじゃないか、って思ってたりして。

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