６０代後半の主婦。結婚して４０年ほど。娘は約１０年前に早世し、一昨年、母も亡くしました。
２年ほど前にがんを患い、仕事をやめて、治療に専念しています。幸い早期発見で、手術も成功し、今は普通の生活が送れています。
病気を経験し、終活を始めました。今まで書いてきた日記帳を懐かしく読み、忘れていた昔の彼を思い出しました。私の家の事情で一緒になれませんでした。
夫は良い人ですが、寡黙で、言葉が足りないところがあります。夫にも十分尽くし、娘と母の最期もみとりました。今さらとの思いもありますが、記憶をたどり、昔の恋人を探したい、会いたいとの気持ちを抑えられません。ネットで探し人を検索しています。
消息がわかっても、今さらどうしようというのか。私も後どれほど生きるかわかりません。誰にも相談できません。（大阪・Ｚ子）
あなたの罪悪感を消滅させる
ヨシヨシする人ヨシヨシスト
いまぷ です。
娘さんやお母様との別れがあり、大切なものがひとつひとつ手から離れていったようで、Ｚ子さんの心に隙間風が吹いている様子が私にも伝わってきました。
Ｚ子さんという器を満たしていたものが減って、できた隙間からこれまで視界に入っていなかったものが見えてきてしまったようなものでしょうか。
手を離れていったものの隙間を埋めるのに、久々に見つけ出した思い出は、タガを失いそうになるＺ子さんのお気持ちをすがらせてくれるもの。
Ｚ子さんに必要なのは、日々を生き続けるための支えとなるものを夫さんから貰えることではないでしょうか。
言葉が足りないとは不安なものです。
そこで一言あればどれだけ納得できるか、そういう機会が長い夫婦生活でも多かったのではないですか。
娘さんやお母さまに逝かれた寂しさ、闘病のしんどさ、それらを夫さんにぶつけることができなかった寂しさはないですか？
ということは、Ｚ子さんが向き合うべきは過去の思い出ではなく、いま目の前にいる夫さん。
夫さんにどのように向き合えばいいのか、カードに尋ねてみます。
🔸ブロックしているもの「犠牲」
「自分さえ我慢すれば」と、他者のために自分を犠牲にしてしまう
🔸では、どうするか「許し」
自分を優先することを自分に許可する
🔸得られるもの「豊かさ」
お裾分けするにあまりある豊さを手にできる。
🔸現状「節制」
ともすればブレる心に励ましを
思い人と結ばれなかったという無念は、Ｚ子さんをずっと俯かせていたのではないですか？
それがＺ子さんを夫さんに寄りかかり切らせなかった。
甘えることができない人は、人に甘えざるえ得なくなるよう、頼らざるをえなくなるよう、様々な困難や病気を引き寄せると言います。
Ｚ子さん、夫さんに甘えていいんじゃないですか？
それはきっと、夫さんも待ち望んでいらっしゃったことと思います。
回答はいしいしんじ（作家）さんです。
ぼくの回答などより先に、母が、娘が、どう語りかけてくれているだろう。
なつかしく、大切なひとたちの声に、 真摯 しんし に、耳をかたむけてみてほしい。
娘さんやお母さまには受け止めてもらえていたもの、それを夫さんに受け止めてもらってください。
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